猫は自分自身をグルーミングした際に体毛を飲み込んでしまうもの。
どこかで吐き出さないと胃の中に溜まっていってしまいます。
なので、人間とは違い、健康な時でも吐くことがあります。
その行動には少しびっくりしてしまいますよね。
何の前触れもなく、突然舌を出しながら、全身を波打たせて「カッカッカッ…」と嘔吐き始めます。
意識的に吐こうとしているのがよくわかる姿です。
苦しそうに見えるので心配になりますが、これは猫にとって必要な行為。
それをサポートするのが猫草です。
今回は【猫の嘔吐と猫草の役割】についてお話します。
吐くのが苦手な子に猫草を
猫草は主にえん麦などのイネ科の植物が使われています。
ハムスターやウサギのエサとしても売られていますよね。
イネ科の植物の特徴といえば、チクチクとした葉。
これにより消化器官を刺激して無理なく吐けるようにサポートをしています。
毛玉を吐くための物なので、問題なく吐ける猫には基本的に必要のないものです。
しかし、中には毛玉を吐き出したくても上手に吐けない猫もいます。
普通なら吐き出すか排泄物に混じって排出されるのですが、吐き出すことが難しい場合、排出される毛玉の量が減ってしまい蓄積してしまいます。
嘔吐く素振りは見せていても、実際に嘔吐する気配がないのであれば上手に吐けなくて困っているのでしょう。
猫草を置いてあげることで、胃の中が刺激されて吐き出すことを覚えれば自然に毛玉を溜め込まなくなるはずです。
猫草は自宅でも栽培可能です。
マタタビと同じように猫の嗜好品とも言われているので、気になる場合は一度試してみて下さいね!
吐き出したものは確認!
「猫は吐くのが当たり前なんだ」と認識してしまいがちですが、それは厳禁です!
毛玉を吐き出す習性があるのは長毛種に多く、あまり体毛の抜けない短毛種には頻繁に見られません。
短毛種であるにもかかわらず、頻繁に毛玉を吐く場合は何らかの原因で毛が多く抜けている可能性があります。
また、長毛種でも吐く回数が増えたり、吐いた内容物に血が混じっていたりなどした場合は注意が必要です。
吐き出したものが毛玉なのか判断できない場合は病院に持参して医師に診てもらいましょう。
病気のサインを見逃さないよう、日頃から吐く回数などもチェックしておくことが必要です。
いくら愛猫だとしても、吐しゃ物の処理は気が進みませんよね。
日頃からブラッシング等をして、猫が飲み込む体毛を減らしておけばその回数も少なくなります。
換毛期等のシーズンケアも忘れずに!こちらの記事もぜひ参考にしてください♪