【出会いは突然に】生まれは違えど仲良し兄弟

保護猫との出会い方は様々です。

一緒に過ごしていたら、1匹の猫にいくつもの物語が生まれる。

ねこしなでは、保護猫とのエピソードを中心にご紹介していきます。

よかったら、保護猫を飼う際の参考にしてくださいね。

 

猫を飼いたいと思った時に、あなたならどこに行きますか?

ペットショップですか?ブリーダーさんのところですか?

それとも保護猫カフェ?保護猫譲渡会?

1匹でも多くの猫の命を救いたいと考えている私なら、迷わず保護猫譲渡会に参加します。

この保護猫譲渡会も様々な場所で開催されており、育てられ方、引き渡し方もそれぞれ違います。

今回は保護猫譲渡会で出会った2匹の仲良し子猫のお話です。

 

初めてだけど2匹飼う!?

今回お話を伺ったのは、ひもまるくん(左)、ライ太くん(右)の飼い主さん。

2匹とも今年で3歳のオス猫くんです。

保護猫譲渡会で出会った2匹のエピソードをお伺いしました。

「ひもまるは出会った頃から『ヒモ男』のように人懐っこかったので『ひもまる』に、ライ太は鍵尻尾が雷のように見えるので『ライトニング太郎』、略して『ライ太』になりました。」

と、飼い主さんは2匹との出会いを話してくれました。

 

出会いは2匹が生後約6か月~7カ月の頃。

猫を飼おうと決意して訪れた、保護猫譲渡会でした。

初めて訪れた時も可愛い猫はたくさんいたのですがご縁はなく、2度目の参加。

そこで初めてひもまるくん、ライ太くんに出会いました。

とても人懐っこく、積極的に可愛さアピールをしまくるひもまるくん。

そのひもまるくんと仲のいい、ちょっとビビりなライ太君。

初めて出会った瞬間から「この子たちを引き取りたい!」と感じたそうです。

スタッフの方からも、

「この2匹は親は違うんですけどホントに仲良しなので、できれば2匹一緒に引き取っていただきたいんです。」

と説明を受けました。

ペットの飼育許可を得られていなかった為、すぐに大家さんと連絡を取り大家さんの回答待ちでその日は終了。

すぐにでも連れて帰りたい気持ちを抑えて、次の譲渡会を待ちました。

 

そして迎えた3回目の参加。

大家さんからの許可もおり、さっそく2匹をお迎えに。

初めて猫を飼うのに2匹からのスタートは、スタッフの方からも心配されたそうですが、まずはトライアル期間開始!

(その保護団体では猫の幸せを一番に考えている為、ちゃんと飼育能力のある人なのかを見極めたり、猫との相性を確かめたりする「トライアル期間」を設けているそうです。)

「困ったことがあったらいつでも相談してくださいね」というスタッフの方からの心強い言葉もいただき、猫との暮らしがスタートしました。

 

好奇心旺盛なのが玉に瑕

「トライアル期間が始まり、一番困ったことはなんでしたか?」

という私の質問に、飼い主さんは

「好奇心旺盛で、家を歩き回られるのが一番困りました。」と話し始めました。

猫にとって危険の多いキッチン周辺。

いくらバリケードを作ったり、入ってこられないような工夫をしてもすんなり入ってきてしまう2匹。

人間の言葉が通じるわけでもないので、しつけにとても苦労したそうです。

トライアル期間中、初めての経験ばかりで戸惑いながらも、ひもまるくん、ライ太くんと一緒に暮らすことを決めた飼い主さん。

こうして2匹の猫との生活が本格的にスタートしました。

 

一緒に過ごして3年。

相変わらずヒモ男気質のひもまるくんと食いしん坊のライ太くん。

喧嘩は絶えませんが、少なからず心も成長しているようです。

「これから猫を飼いたいと思っている方に何か伝えたいことはありますか?」

と、私からの問いかけに、飼い主さんは

「猫を飼うにはお金がかかります。

なくてもいいかもしれませんが、何かあった時にお金がないと適切な対応が取れないかもしれません。

なのである程度のお金は必要だと思ってほしいです。

また、猫と一緒に暮らすと癒されるし、楽しみが増えます。

明らかに人生の幅や喜びが広がるので、飼ってみたいと思うならまずはまずは家族や周りの人に相談してみて下さいね。

保護猫譲渡会の良し悪しは正直運です。

団体さんがどんなフォローやサポートをしてくれるのかも、しっかり確認したほうがいいですよ。」

と答えてくれました。

保護猫譲渡会は各地で行われています。

ぜひ、いろいろ訪れてみて、運命の猫ちゃんに出会ってくださいね!

取材させていただいた飼い主さん、ありがとうございました♡