保護猫との出会い方は様々です。
一緒に過ごしていたら、1匹の猫にいくつもの物語が生まれる。
ねこしなでは、保護猫とのエピソードを中心にご紹介していきます。
よかったら、保護猫を飼う際の参考にしてくださいね。
自分の家では飼えないのに、生まれたばかりの子猫を見つけてしまった…。
そんな経験はありませんか?
特に一人暮らしで、今までに猫を飼った経験がない場合等にはとても困惑するでしょう。
それでも、このまま放っておいたらせっかく生まれた命が危険にさらされてしまうかもしれない。
そんな時、あなたならどうしますか?
そこで今回お話するのは、大学寮の下で見つかった猫と飼い主のお話です。
自ら出てきたのはちゃこくんだけ
今回お話を伺ったのは、“ちゃこくん”の飼い主さん。
今年で1歳のオス猫くんです。
ちゃこくんを保護するに至るまでのエピソードを現在の飼い主さんにお伺いしました。
「弟が大学の寮の下の隙間で猫が出産しているのを発見して。餌でおびき寄せて保護しようとしたんですけど、その時に出てきたのがちゃこだけだったみたいなんですよね。」
と、飼い主さんは当時の出会いを話してくれました。
出会いはちゃこくんが生後1か月の頃。
弟さんが下宿先のアパートの下で子猫が生まれたことを見つけました。
何匹も重なり合って鳴いている子猫たち。
その姿を見て1匹でも多くの命を助けたいと感じた弟さんは餌を用意して出てくるのを待ちました。
そこでようやく出てきたのがちゃこくん。他の子猫たちは出てこようとしませんでした。
「この子だけでも何とか保護しよう。」
と思ったそうです。
しかし現場は大学の下宿先。自分の家で飼うことはできません。
そこで実家の家族に相談して、急遽ちゃこくんを実家で保護することになりました。
「突然猫を飼うことになって、家族全員であたふた。猫のために即買い出しに出て、ちゃこを迎えることになったんです。」
と飼い主さんは当時の様子を振り返ります。
初めての猫との共同生活。
ちゃこくんとの暮らしはこうして始まりました。
段ボールがトラウマ?
家に迎えた時、ちゃこくんは暴れはしないものの怯えていました。
やはり生まれも育ちも野良猫。まだ子猫とはいえ、警戒心はぬぐえなかったようです。
ちゃこくんと過ごして数カ月経ったころ。
ようやく心を開き始めたちゃこくんですが、一つ苦手なものが判明しました。
それが、段ボール。
段ボールを見るとすぐにその場から逃げてしまうようです。
猫は一般的に囲われた空間や狭い空間が好きだと考えている人も多いかと思いますが、
苦手な子もいることをこの時初めて知った飼い主さん。
以来、段ボールの取り扱いには注意しているようです。
「段ボールに何かトラウマでもあるんですかね。元々大学寮の下の隙間で発見されたということもあり、暗いところには慣れているのかなって思うんですけど…不思議ですよね。」
と話す飼い主さん。
今の時代、買い物もネット通販が主流になってきているので、扱いが大変そうですね。
少しでもちゃこくんの段ボールがへの恐怖心がなくなることを祈ります。
「これから猫を飼いたいと思っている方に何か伝えたいことはありますか?」
と、私からの問いかけに、飼い主さんは
「うちでは猫を飼いたいと思って猫を飼ったわけではなく、きっかけがあって飼い始めました。
なので何の知識もないと、どういう風に対応したらいいか不安な時もあります。
今うちの子は発情期を迎えていろんなところにおしっこをしてしまうし、鳴き声もすごいです。
この対応にも悩んでいるところです。
もし今後飼おうと思っている人がいるのであれば、あらかじめ猫知識を入れておいた方がいいですね。
飼い主も猫もパニックにならずに済みますよ。」
と話してくれました。
これから猫を飼おうとしている方、もしくはもう飼われている方。
ねこしなでも猫知識をいくつかご紹介しておりますので、よければ参考になさってください。
取材させていただいた飼い主さん、ありがとうございました♡
取材協力