【出会いは突然に】コンビニ前で弱っていた猫

保護猫との出会い方は様々です。

一緒に過ごしていたら、1匹の猫にいくつもの物語が生まれる。

ねこしなでは、保護猫とのエピソードを中心にご紹介していきます。

よかったら、保護猫を飼う際の参考にしてくださいね。

 

野良猫の生活は幸せだと思いますか?

駐車場等でのんびりしている野良猫を見て、「何にも縛られず自由で羨ましいな」なんて思うかもしれませんね。

しかし、実際の野良猫は毎日生きることに必死です。

命の危険と常に隣り合わせの生活。

体を寄生虫が這い、人間からの脅威に怯えながらも、なんとか飢えを凌いでいます。

子猫だろうが成猫だろうが、関係ありません。

誰からの助けもない世界で、必死で生きようとしている猫をあなたは見過ごせますか?

今回お話するのは、コンビニ前で弱っていた猫と飼い主のお話です。

 

コンビニ前で汚い子猫を発見

今回お話を伺ったのは、“カノンくん”の飼い主さん。

現在生後18年になるオス猫くんです。

カノンくんを保護するに至るまでのエピソードを現在の飼い主さんにお伺いしました。

「カノンとの出会いはコンビニの前で。

子猫1匹で必死にニャーニャー鳴いていたんですよね。」

と、飼い主さんは当時の出会いを話してくれました。

 

出会いはカノンくんが生後2か月の頃。

偶然訪れたコンビニの前で1匹の汚れた子猫を見つけました。

見るからに飼われている様子はなく、虫が身体中を蝕んでいることが見て取れます。

か弱いながらも必死で助けを求めている子猫を、見過ごせないと感じた現在の飼い主さんはゆっくりとその子猫に近づいて声をかけました。

すると、暴れる様子もなく、素直に懐いてきたのです。

これがカノンくんとの運命の出会いでした。

急いでそのまま動物病院へ連れて行き、診察を受けると、腹部にも回虫がいるとのこと。

虫下しの薬を処方され、ミルクと一緒に与える生活が始まりました。

「保護した時は生後2ヶ月だったんですけど、回虫のせいで全然食べられなくて。

なんとかミルクだけ飲ませて、虫下しを繰り返し、ようやく1ヶ月後に完治しました。

食べては虫を吐く、排泄も自分でできなくて綿棒で掻き出して…の繰り返しだったので可哀想でしたね。」

と、飼い主さんは当時を振り返ります。

きちんとした食事を取れるようになってからは、ぐんぐんと成長!

今では、よく食べて、よく飲み、よく眠る生活を送っているようです。

 

鍵しっぽがトラブルの元!?

「カノンくんを受け入れてから困ったエピソードはありますか?」

と、私から質問すると、

「うちの子鍵しっぽなんですけど、よくそれをいろんなところでひっかけちゃうんですよね。」

と、飼い主さんはその現場を詳しく教えてくれました。

鍵しっぽのカノンくんなのですが、未だにその鍵しっぽの扱いに自分でも困っているようで。

充電コードや電源コードに鍵しっぽが引っかかり、身動きが取れなくなると暴走してしまうことがあるのだとか。

ちょっと後退すれば引っかかりも取れるのですが、それがわからないようです。

なので暴走した際、物は落とされ壊され、部屋中を荒らされてしまうそうです。

あなたのお家の猫が鍵しっぽなら気持ちがわかるかもしれませんね。

落とされて困るもの、落ちたら危険なものの配置には十分ご注意を!

 

「これから猫を飼いたいと思っている方に何か伝えたいことはありますか?」

と、私からの問いかけに、飼い主さんは

「カノンとのお話とは違うかもしれませんが、伝えさせてください。

現在私は官公庁に勤めているのですが、問い合わせで野良猫がうるさいから処分してくれって言う電話がかかってくるんです。

生きている動物の引き取りはできないので、愛護団体の課を案内しているのですが、

『じゃぁ殺したらもっていってくれるんか』って言われたりします。

動物でも命です。

こういう恐ろしい考え方は変わっていったらいいのになぁって思いますね。

地域猫に餌をあげている人に対してのクレームもあります。

猫たちは必死で生きていて、私たち人間はそれを見守る立場であってほしいですね。」

と話してくれました。

 

野良猫の命は室内で飼われている猫よりも短いです。

事故や病気の危険といつも隣り合わせで生活しているからです。

必死で生きている命を決して無駄にしないよう、暖かくて優しい世界になることを祈ります。

取材させていただいた飼い主さん、ありがとうございました♡