【出会いは突然に】病弱で置いていかれた猫

保護猫との出会い方は様々です。

一緒に過ごしていたら、1匹の猫にいくつもの物語が生まれる。

ねこしなでは、保護猫とのエピソードを中心にご紹介していきます。

よかったら、保護猫を飼う際の参考にしてくださいね。

猫の習性として、生まれた子猫が育たないと判断した場合、

親猫はその子猫を見捨ててしまうことをご存じですか?

特に親猫が野良猫の場合、その傾向が強いようです。

自分の家の庭で野良猫が出産したものの、数日経った後に1匹の子猫だけ放置されていた。

そんな状況の時、あなたは真っ先に助けられますか?

今回お話するのは、親猫に見捨てられてしまった子猫と飼い主のお話です。

 

病弱で置いていかれた子猫

今回お話を伺ったのは、“はな子ちゃん”の飼い主さん。

現在生後14年になるメス猫ちゃんです。

はな子ちゃんを保護するに至るまでのエピソードを現在の飼い主さんにお伺いしました。

「家の庭で猫が出産していて、しばらく様子を見ていたんですよね。

猫って、出産した後は気が立っているのでなかなか近づけないんですよ。

それで数日経って、「猫たちがお引越ししたなぁ」って見てみたら1匹だけ取り残されてて。」

と、飼い主さんは当時の出会いを話してくれました。

 

出会いは、はな子ちゃんが生まれてすぐの頃。

現在の飼い主さんの家の庭で野良猫が3匹の子猫を生みました。

出産後の親猫は気が立っているため、人間は安易に近づけません。

そっと見守ることしかできませんでした。

数日たったある日の事。猫たちが引っ越しを始めました。

出産後の野良猫は敵から身を守るため一定の場所に留まろうとしないのも特徴。

親子ともに保護しようと考えていた飼い主さんでしたが、予想よりも早く母猫の屋移りがおこなわれました。

猫たちが去っていった庭を見てみると、1匹の子猫が取り残されていたのです。

親猫の姿を探すも、どこにも見当たりません。

子猫の様子はというと、衰弱していて、一目で普通ではないことがわかります。

飼い主さんは急いでその子猫を保護しました。

 

病院へ連れて行き、獣医さんに診察してもらったところ、「クル病」であることがわかりました。

クル病とは、「栄養性上皮小体機能亢進症」という病気で、骨が育たずもろくなってしまう病気です。

実際にはな子ちゃんを保護したときは内臓も育っていないし、脳も育っていない状態でした。

「クル病の猫が、野良猫生活ではきっと生きていくことができません。

そう判断した親猫が、本能的に置いて行ってしまったんでしょうね。」

と飼い主さんは思い返します。

猫の習性として、育たない子供は見捨てるという傾向があります。

病気の猫を飼うことは初めてだった飼い主さんですが、

「親猫に見捨てられた上に、私までこの子猫を見捨てることはできない」

と感じ、ここからはな子ちゃんとの生活が始まりました。

 

 

クル病にも負けない体に!

クル病はカルシウム不足が原因で起こる病気だとされています。

だからと言ってカルシウムを与えてしまうと自らカルシウムを生成しなくなってしまう、対応の難しい病気です。

飼い主さんは獣医さんに説明を受け、日光浴と低い上下運動ではな子ちゃんの筋肉を発達させるよう努力をしました。

すると、数年に及ぶ努力の結果、現在のはな子ちゃんは普通の猫と同じように生活ができているそうです。

飼い主さんの愛がなければできないことですよね。

これからも、飼い主さんにもはな子ちゃんにも、怪我もなく愛情いっぱいで幸せに暮らしてほしいと思います。

 

「これから保護猫を飼おうとしている方に何か伝えたいことはありますか?」

と、私の質問に

「猫は病気の時がわかりづらいものです。

割と年中寝てるのが猫なので、病気がバレると襲われる意識があるのか、SOSを隠すんですよね。

それに気づいてあげられるかどうかは普段の飼い主と猫ちゃんの関係次第。

しっかりと最後まで一緒にいてほしいと思います。」

と話してくれました。

 

育たないと判断された子猫は親猫から捨てられてしまう。

これは猫の世界では常識のようです。

その見捨てられた子猫の命を守ってあげられるのはおそらく私たち人間しかいません。

1匹でも多くの命が幸せな一生を送れるように祈っています。

取材させていただいた飼い主さん、ありがとうございました♡

↑ 取材させていただいた飼い主さんが作成されている車用のステッカーです。 ↑

詳しくは以下URLまでお問い合わせをお願いします♪

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