保護猫との出会い方は様々です。
一緒に過ごしていたら、1匹の猫にいくつもの物語が生まれる。
ねこしなでは、保護猫とのエピソードを中心にご紹介していきます。
よかったら、保護猫を飼う際の参考にしてくださいね。
このコロナ禍で、家にいる時間が増えた方も多いのではないでしょうか。
そうすると、普段はお留守番できていた愛猫からの「かまってかまって」が急増したという声も…。
構ってあげたい気持ちはやまやまだけど、自分の仕事もきっちりこなさなくちゃいけない。
そんな時、あなたならどう対策をしますか?
今回お話しするのは、保護猫団体から譲り受けた子猫と飼い主のお話です。
兄弟・姉妹を作ってあげたい
今回お話を伺ったのは、ツナくんの飼い主さん。
現在生後10カ月になるオス猫くんです。
ツナくんを保護するに至るまでのエピソードを現在の飼い主さんにお伺いしました。
「緊急事態宣言が発令されて、リモート作業が多くなったんです。
そしたら愛猫からの甘えがすごくて。
遊び相手を探していた時に出会ったんです。」
と、飼い主さんは当時の出会いを話してくれました。
緊急事態宣言が発令されて、家にいる時間が多くなった飼い主さん。
すると、普段お留守番が得意だった愛猫がべったりと甘えてくるようになりました。
「遊んで遊んで」「お腹がすいた」「構ってくれないなら悪戯するぞ!」の連続!
甘えすぎてしまう愛猫のためにも、もう一匹迎え入れた方がいいのかな、と考え始めました。
愛猫を拾ったときと同じように、運命的な出会いを待つことももちろん考えていた飼い主さんでしたが、なかなかその出会いは訪れません。
そんな時に、近所で保護猫の団体を発見。
サイトを見てみると、3匹の兄弟猫の里親募集がちょうど掲示されていました。
「1匹だったら保護したいです!」と早速連絡をとり、実際に会いに行くことに。
いざ対面してみると、3匹の子猫の可愛さに魅了されてしまいました。
「同じ兄弟なのに離しちゃうの嫌かな」とも考えた飼い主さんですが、無責任に3匹引き取ることもできません。
「ビジュアルが似ている子の方が安心できるかな」と考えたうえで、最も先住猫にビジュアルが似ている猫を1匹選びました。
こうしてツナくんとの生活がスタートしたのです。
里親が見つからないのは猫のせいじゃない
「2週間のトライアル期間で、無理だと思ったら早めに戻してください。」
との説明を受けて、いざツナくんとのトライアル期間が開始!
ケージを借りて、いざ先住猫と対面の時。
先住猫は大緊張!ツナくんも一晩中鳴き続ける日々が続きました。
「このままでいいのかな」と不安になった飼い主さんでしたが、保護猫団体さんに相談すると「何日間かしたら落ち着きますよ。」とのこと。
指示通りしばらく様子を見ていると夜鳴きも落ち着き、先住猫ともコミュニケーションがとれるようになりました。
こうしてトライアル期間を経て無事家族の一員となったツナくん。
2匹で遊んでいてくれるため、飼い主さんのリモートワークでの作業も捗るようになり、今では2匹寄り添って寝るほどの仲良しなんだそうです。
保護猫団体さんからの的確なアドバイスが受けられると心強いですよね♡
しっかりと猫の命を守ろうとする、その気持ちが伝わってくる保護猫団体さんに出会いたいですね。
「これから保護猫を飼おうとしている方に何か伝えたいことはありますか?」
と、私の質問に
「どこでどの猫を選ぼうと個人の自由ではありますが、保護猫団体さんにお話を聞いたりすると、
里親が見つからない猫ちゃんだって彼らのせいでもないのに辛い思いをしているみたいです。
そんな猫がたくさんいることを知りました。
偽善じゃないですが、もう一匹いたらいいなって思うのであれば、保護猫を選んでほしいです!」
と話してくれました。
飼い主さんのおっしゃる通り、この世に生を受けた猫に罪はありませんよね。
里親が見つからない猫はたくさんいますが、決してその猫が悪いわけじゃありません。
ただペットショップのように身近にあるものではないので、出会いのタイミングや機会が少ないのです。
1人でも多くの方に「保護猫団体から猫を迎え入れる」という認識をしていただけるように、保護猫活動を広めていきたいですね。
取材させていただいた飼い主さん、ありがとうございました♡