【出会いは突然に】トラウマを抱えた猫

保護猫との出会い方は様々です。

一緒に過ごしていたら、1匹の猫にいくつもの物語が生まれる。

ねこしなでは、保護猫とのエピソードを中心にご紹介していきます。

よかったら、保護猫を飼う際の参考にしてくださいね。

人間から危害を受けた猫は、そう簡単に心を開いてはくれませんよね。

私たち人間でもそうですが、一度辛い経験をしてしまうとそれがトラウマとなり近づきたくなくなるものです。

そう言ったトラウマを抱えた猫でも、保護は必要です。

あなたなら、懐きにくいかもしれないとわかっている猫でも、救いの手を差し伸べることができますか?

今回は、トラウマを抱えた猫と飼い主のお話です。

 

 

罠にかかってしまい心を閉ざす

今回お話を伺ったのは、アムちゃんの飼い主さん。

現在生後、推定8年になるメス猫ちゃんです。

アムちゃんを保護するに至るまでのエピソードを現在の飼い主さんにお伺いしました。

「保護猫団体が預かっている猫の情報を見つけて、会いに行きました。

里親を待つ猫はアムだけではありませんでしたが、条件を照らし合わせていったら、

アムに巡り合った感じです」

と、飼い主さんは出会った時の状況を話してくれました。

 

出会いは今から5年前の事。

飼い主さんと出会う前に、猫を嫌う人間が仕掛けた鉄製の罠にかかってしまったアムちゃん。

保護猫団体が駆けつけ、動物病院に連れて行きましたが、足は切断寸前でした。

自分の身を守るため警戒態勢のアムちゃんは大暴れ。

アムちゃんには当時、3匹の子猫がいて、大けがに加えて子猫とも引き離されたため、

人間に良いイメージがないのは当然です。

アムちゃんは完全に心を閉ざしてしまいました。

そこへやってきたのが、現在の飼い主さん。

里親募集のアプリを通じてアムちゃんを知り、ご縁が繋がったのです。

 

保護猫団体から事前に情報を聞き、懐きにくいことも覚悟のうえで引き取ることを決意した

飼い主さんに、その時の心境を伺いました。

「苦しい思いを経験しているからこそ、引き取るべきだと思いました。敢えて飼いやすくない子を

選んだといっても過言ではないです。保護とはそういうことだとも感じました」

と、飼い主さんは答えてくれました。

こうしてアムちゃんとの生活がスタートしたのです。

 

 

危害を加えないことをわからせる

足のけがは完治しているものの、トラウマを抱えたアムちゃんはいまだに人から触れられることを

好みません。

病院へ連れて行くのも一苦労とのこと。

しかし、トラウマを抱えているからといって飼い主さんは特別扱いをしていません。

他に飼育している猫と変わらない対応をし、危害を加えないことを教えています。

ご飯の時間はコミュニケーションの時間。

少しずつ信頼関係を築いており、今は抱っこができるまでになりました。

今後も飼い主さんの愛情をいっぱい受けて、トラウマを乗り越えられたらいいですね。

 

「これから保護猫を飼おうとしている方に何か伝えたいことはありますか?」

という私の質問に

「保護猫だろうとペットショップの猫だろうと、同じ命です。

誰かが飼って、守らなければならない命です。可愛いだけでは飼えないのが

現実です。亡くなるまできちんと飼えるのかを自問自答すべきではないでしょうか」

と話してくれました。

 

飼い主さんのおっしゃる通り、命の大きさに違いはありませんよね。

どれもかけがえのない命です。

「誰かが飼って、守らなくちゃ!」

その意識が一人でも多くの人に広がることを祈ります。

取材させていただいた飼い主さん、ありがとうございました♡