保護猫との出会い方は様々です。
一緒に過ごしていたら、1匹の猫にいくつもの物語が生まれる。
ねこしなでは、保護猫とのエピソードを中心にご紹介していきます。
よかったら、保護猫を飼う際の参考にしてくださいね。
思いがけぬタイミングで猫との出会いは訪れるもの。
どこに巡り会わせがあるかは予測しきれません。
今回お話するのは、仕事の面接で繋がった猫と飼い主のお話です。
仕事の面接に行ったはずなのに、そこで猫との出会いがあるなんて…。
「お土産いらない?」がきっかけ
今回お話を伺ったのは、“まるちゃん(メス 10歳)”、“なつくん(オス 10歳)”、“ちゃまくん(オス 10歳)”、“たまちゃん(メス 9歳)”の飼い主さん。
まるちゃん、なつくん、ちゃまくんは保護猫で、たまちゃんはまるちゃんの子供という構成です。
今回はまるちゃん、なつくんを保護するに至るまでのエピソードを現在の飼い主さんにお伺いしました。
「仕事の面接に行ったんですけど、その場で即採用が決まりその日から働くことになったんです。
その初勤務後に突然、職場の方から『お土産いらない?』と言われ、段ボールを渡されたんですよ。
中を見てみたら、子猫が入っていて。」
と、飼い主さんは当時の出会いを話してくれました。
出会いは2匹が生後1か月ぐらいの頃。
仕事の面接で訪れたはずの会社でしたが、即働くことになった現在の飼い主さん。
初勤務を終えていざ帰ろうとすると、職場の方に引き留められました。
「お土産いらない?」
そう言われて渡されたのは1つの段ボール。
中には3匹の子猫が入っていました。
話を聞いてみると、会社のガレージに放置されており、母猫の姿も見えず、引き取り手に困っているということでした。
元々猫を飼っていた飼い主さんは自分の家に2匹を迎え入れることを承諾。
ここからまるちゃん、なつくんとの生活が始まったのです。
繋がっていく命
まるちゃん、なつくんを引き取ってから少し経って、知り合い経由で引き取ることになったちゃまくん。
そしてまるちゃんの子供であるたまちゃんが加わり、現在の4匹になりました。
人のご飯を欲しがったり、喧嘩して怪我をしたり、家中にいたずらしたり等、さまざまな事件は起こるそうですが、元気で暮らしているようです。
「これから保護猫を飼おうとしている方に何か伝えたいことはありますか?」
と、私の質問に
「猫がホントに大好きで一緒に暮らしたいなら預かりをした方がいいと思います。
悲しいお別れがないですからね。
飼うとなると、20年ぐらい一緒に居なきゃいけません。猫も自分も歳を取っていきます。
人間もそうですが、猫だって病気もするしボケる。
自分の生活スタイルに合う猫の飼い方を見つけてほしいですね。
また、できればペットショップで買う猫よりも保護猫を選んでほしいと思います。
ペットショップで子猫を買ったとしても、いずれ大きくなります。
保護猫でも子猫なら可愛いし、里親を待ってる猫はたくさんいます。
なのでよく情報を取り入れて、よく見てほしいです。
高いお金を払って血統種を飼うよりも、
飼う環境を整えることにお金をかけた方が猫にとっては幸せじゃないでしょうか。」
と話してくれました。
ペットショップに展示されている子猫たちはどれを見ても可愛いですよね。
ですが、この飼い主さんのおっしゃる通り、子猫はどんな猫でも可愛いもの。
猫にとってより良い住環境作りにお金を使ってほしいと私も思います。
取材させていただいた飼い主さん、ありがとうございました♡