保護猫との出会い方は様々です。
一緒に過ごしていたら、1匹の猫にいくつもの物語が生まれる。
ねこしなでは、保護猫とのエピソードを中心にご紹介していきます。
よかったら、保護猫を飼う際の参考にしてくださいね。
雨の中、道路に放り出されて衰弱している子猫を見つけたら、あなたならどうしますか?
交通量の多い道で、命の危険が及んでいる場合。
自分の生活等考えず、真っ先に保護することができるでしょうか。
今回お話するのは、トラックに轢かれそうだった猫と飼い主のお話です。
雨の中、下校途中の道路で
今回お話を伺ったのは、“シャドウくん”の飼い主さん。
シャドウくんを保護するに至るまでのエピソードを現在の飼い主さんにお伺いしました。
「私が小学生の頃、雨の中トラックに轢かれそうになっているところを保護したんです。ケガもしていて衰弱しきっていて。」
と、飼い主さんは当時の出会いを話してくれました。
出会いはシャドウくんが生後3~4か月ぐらいの頃。
当時小学生だった飼い主さんは雨の中、下校をしていました。
下校途中、大通りの道端から子猫の鳴き声が…。
声のする方へ近づいて行ってみると、弱りながらも必死で鳴いている子猫を発見!
逃げようとするものの、車通りの多い道路、道路側に動かれてしまったら轢かれてしまうかもしれません。
大きくて車幅の広いトラックが何台も通っています。
何としてでも助けてあげたいと感じた飼い主さんは急いで逃げようとする子猫を抱き上げ保護。
衰弱しているうえにケガもしていたせいか、すんなりと保護することができました。
家に帰り家族に報告すると、両親はビックリ!
普段どんぐりなどを持って帰ってくることはあっても、まさか猫を持って帰ってくるとは!とご両親も想像できなかったそうです。
ですがもともと動物好きであった家族はこの子猫を受け入れることを決意。
ここからシャドウくんとの生活が始まったのです。
動物のいない生活は考えられない
雨の中保護されたシャドウくんですが、「あと一日保護が遅かったら死んでいたかもしれない」と獣医さんから言われました。
ギリギリの状態で保護した当時小学生の飼い主さんはいわば命の恩人です。
それに応えるかのように、シャドウくんは飼い主さんにちゃんと懐いています。
もとは野良猫にもかかわらずトイレもすぐ覚え、飼い主さんの後ろをずっとついて歩きます。
顔をぺろぺろと舐めてくる等、愛情表現も欠かしません。
可愛がった分だけちゃんと愛情を返してくれる、そんな信頼感経緯が築けているようです。
「これから保護猫を飼おうとしている方に何か伝えたいことはありますか?」
と、私の質問に
「動物はどんどん救うべきだと思います。人生のパートナーになりますよ。
ペットを飼いたいと思ったらまずは保護されている動物を助けてあげてほしいです。
また、話は別ですが去勢はしてあげるべきだと思います。
いろんな意見があるとは思いますが、
飼えなくなるぐらいならしっかり去勢してあげるのも愛じゃないかなって思います。」
と話してくれました。
猫は言葉をしゃべることはありませんが、しっかりとあなたの愛情は伝わるはずです。
今回の場合は「命を助けてくれた」という記憶がどこかしらに残っているのかもしれません。
新しくペットを…パートナーを迎えたなら、愛をもって接することを忘れないでほしいですね。
取材させていただいた飼い主さん、ありがとうございました♡